「なんで」「どうして」を相手にぶつけていませんか?

夫婦の間の会話をよく思い出していみてください。「なんで」「どうして」「また」などの言葉がひんぱんに使われていませんか? なかには、口癖になっていて、無意識に何度も繰り返し使っている人もいます。「バカ」を頭につける人もいます。妻に「お前」というときに、「バカ、お前」と何となくつけているのです。言っている本人は全然意識をしていませんが、言われている相手はつねに「バカにされている」気持ちになっています。

夫婦関係において、もっとも大切なのは言葉づかい。相手を責めるような言葉ばかり使っていると、互いに尊敬し尊重し合う気持ちは薄れていってしまいます。会話が乏しくなり、性生活もなくなってしまうもの。何気なく使っている言葉を見直して、夫婦の関係を改善していきましょう。

外で使う言葉と、家で使う言葉を比べてみましょう

会社で部下の女の子に、「何で君はコーヒーをいれてくれないんだ?」と言ったりすることはないでしょう。来客にお茶をだして欲しいときにも、「悪いけどお茶を入れてくれる?」などと頼むのが普通です。近所の公園で遅くまで遊んでいるよその子を見かけても、「なんでこんなに遅くまで遊んでいるんだ!」と叱ったりすることはありません。「もう暗いから、そろそろ家に帰った方がいいよ」とアドバイスする程度でしょう。

外では、言葉づかいに気をつかっている人も、家の中ではぶっきらぼうだったり、命令口調や非難がましい言い方になりがちです。一所懸命仕事をして息抜きで飲んで帰る夫に、「また今日も遅いんでしょう!」とか「なんで、晩御飯食べないなら連絡くれないの?」などと責めたりします。夫婦の会話の中では、「思いやり」が省略されがちなのです。

思いやりを省くのは、ケンカを売るのと同じこと

夫婦の間では思いやりが省略されがちですが、その結果として、言葉が「ケンカ腰」になってしまいます。外では当たり前にしていることを、家庭の中では当たり前に「していない」ために、関係がギクシャクしてしまうのです。「なんで」「どうして」「また」は百害あって一利なしの言葉です。言われた側は気分を害し、意固地になって、いつか言い返してやろう、仕返ししてやろう、と考えてしまいます。

相手に言われることが多いなら、それは、自分が相手に対して言ってきた回数が多いからです。自分の口から「なんで」と飛び出しそうになったら、いったん息を止め、深呼吸して言葉をとめてみてください。そのまま頬を両側に引っ張れば、笑顔がつくれます。相手を非難する前に、笑って見せればお互いの関係は劇的に改善します。

なんで?、どうして? また…を繰り返していると、夫婦の関係はどんどん悪くなります。お互いに小さく傷つけあう関係が継続し、どんどん疎遠になるものです。外での気配りとおなじように、配偶者にも少し気配りするだけで、夫婦関係は良好になるものです。性生活にも良い影響を与え、充実した夫婦関係が築けるようになるはずです。