抱き合うだけのセックスもある

セックスの頻度について、目安となる計算方式があります。年代の十の位の数字に9をかけるというものです。20代なら「2×9=18」、30代なら「3×9=27」、40代なら「4×9=36」などと。20代の「18」は「10日に8回」、30代の「27」は「20日に7回」、40代「36」は「30日に6回」が目安の回数というものです。

妥当性はともかく、年齢とともに頻度がどんどん減っていくことは、正しいでしょう。70代、80代になったときにはどんなセックスができるのでしょうか?計算上は80代では「70日に2回」となりますが、抱き合うだけでなにもしないのも、十分セックスになるようです。

老いても肌の触れ合いは楽しい

老人ホームで出会ってつきあい始めたカップルの中には、性行為をおこなわない人たちもけっこういるそうです。手をつないで寝たり裸で抱き合って眠るだけで快感を感じられ、満足できるということです。肌の触れ合いそのものに、心を通わせる何かがあるということなのでしょう。

中国の道教における考え方では、男性は「陽」、女性は「陰」でセックスは陽と陰とがエネルギーを吸い取りあうものと教えています。

ポリネシアン・セックスとはどんなものか

作家の五木寛之氏が著作の中で紹介しブームとなった性行為の方式に、「ポリネシアン・セックス」というものがあります。オセアニアのポリネシア地区で行われている性生活の手法です。精神的な結びつき交流を重視しています。

ともすると男性は、女性に対し性的に色んなことをしなければならないという「奉仕精神」を強く感じてしまいます。次々にさまざまな愛撫を試みたりすることがありますが、年を取るにつれてその一切をやめてしまいます。夫婦生活において、ただじっと抱き合うことがポリネシアン・セックスの核です。

抱き合うだけのエネルギー交換を4日間続けた後、5日目には1時間以上かけてゆっくりと互いを愛撫し挿入します。そのまま動かず30分程度はじっと抱き合ったのち、ピストン運動を開始します。この方法で、男性も次々と襲うオーガズムの波をいつまでも感じることができます。

挿入して激しく動いて射精するだけがセックスではありません。ただ抱き合うだけでも十分に快感を得られます。これからも続く長い性生活を、より豊かに楽しむために挿入しないセックスを実践してみましょう。